前回の記事では、日本発の片付け士である小松易さんの著書、「たった一分で人生が変わる片付けの習慣」から、片づけを習慣化するための「かたづけ哲学」をお伝えしました。
片付け上手はまわりから愛される!「片づけ士」に学ぶ片付けの心構え
今回は、同書から実際に役に立ちそうな片づけのコツをご紹介します。
「マインド編」と「実践編」の2部構成で書かれているこの本。後半の実践編の中では「意外と知らない片付けの基本とコツ」として17の事例が紹介されています。
その中でも、わたしが特に「これからの片付け生活に役立ちそう」と思った5つのコツをお伝えします。
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目次
1、片付けの「ゴール」をはっきり決める
まず最初に、ゴール(=目標)を決めること。普段なにげなく始めてしまう片付けですが、ゴールを決めることから始めるのが成果の出る片付けです。
この時に、綺麗にしたい、とかスッキリさせたい、など曖昧なゴールではなく、こんな部屋にしたいという姿を明確に思い描くことが重要です。
でも、ゴールのイメージといわれても、具体的に思い描くのは難しいかも・・・
そんな時は、理想の部屋の写真を見つけて、目の付く場所に貼っておくと良いそうです!
今はインスタなどでお部屋の写真がたくさんアップされていますね。まずは理想のお部屋探しからスタートしてもいいかもしれません。
2、1日15分で、1箇所だけ片づける
「一気に片づける人は、散らかる時も一気に散らかる」と書かれています。
わたしはどちらかというと一気に片づけたいタイプなのですが、1回の片づけにはその分時間がかかっています。
1日15分をスケジュールに組み込んで、片づける場所も1箇所。これを習慣化することで着実にゴールに近づくことが出来ます。
その分休みの日にまとめて片付けをしなくていいので時間も有効に使えますね。
3、片付けの基本動作は「出す→分ける→減らす→しまう」の4ステップ
片付けの基本動作を身に着けると、片づけにムダな労力を使うことがなくなります。
出す、は全てのモノを見えるように外に出すこと。
最初に全部出すというのは、掃除や片付けの方法では基本になっていますね。
分ける、は「いるモノ」と「いらないモノ」に分けること。
出したものを眺めてみて、ひとつひとつ分けていきます。
減らす、は、いらないモノを減らすこと。
捨てたり、他の人に譲ったりしてモノをとにかく減らしていきます。
しまう、は「分ける」動作で「いるモノ」と認定されたモノをしまうこと。
ポイントは何も考えずに、元の場所にただ「しまう」ことだそうです。
ここでしまう場所を考えていると時間をムダに消費することがあるので「しまう」ことに徹します。
今まで何気なくやっていた片付けも、出す、分ける、と行動を整理していくと、4つのステップにはまっていたことがわかります。
いままでの片付けではモノを出しながら分別したりと、作業が行きつ戻りつしていた部分があったかもしれません。
それが、この4ステップを意識してまわしていくことで、作業が混乱することがなく、スムーズに片付けが進みそうです。
4、負のスパイラル、「しまう→押し込む→隠す→忘れる」
先ほどの4ステップとは逆の、負のスパイラルを生む4ステップが
「しまう→押し込む→隠す→忘れる」
です。
押し込む、隠す・・。もう、この言葉だけでどんな状態か十分に理解できますね。
隠すつもりはなくても、新しい物を買ってくると古い物が奥へ追いやられて、結果的に隠すことになっていたり。まだまだそういうモノが家の中に沢山ありそうです。
こうならないためにはどうしたらよいでしょう?
「しまう負のスパイラル」に陥らないためには、何よりもやはり、モノの全体量を減らすことが重要です。
モノの量が多いことで負のスパイラルに自然と陥ってしまうからです。
新しいモノの入ってくるスペースを作るためにも、負のスパイラルからは早く抜け出したいものです。
5、「しまう」ときには「使うという前提でしまう」
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これは、使うときにすぐに取り出せるようにしておくことや、次に使う人のことを考えてしまう、ということです。
ここまで出来ていれば自分や他の人の時間も短縮することになりますね。
しまう、ひとつでもその人の人柄がわかるというもの。まわりに貢献して愛される人になるためにも、片付け上手になりましょう!
おわりに
「たった一分で人生が変わる片付けの習慣」から、片づけの基本と5つのコツをお伝えしました。
実践編でもどちらかというと精神論っぽい話が多いこちらの本。この知恵を活かせるかどうかは最終的には心がけ次第となってしまいますが、こころに留めておくと片付けの質が高まりそうです。
著者:小松 易 出版社: 中経出版
Kindle版もあります。
書類整理のコツについてはこちらの記事もご覧ください。
家庭の書類の整理法!ためこんだ書類を素早く整理するコツとは?
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