スポンサーリンク
小松易さんの著書、「たった一分で人生が変わる片付けの習慣」という本。
片づけを習慣化するための心構えやコツについて書かれています。2009年に出版された本ですが、片づけがたまってしまったり、やる気にならなかったりする時にページを開いて読み返したりしています。
著者の小松易さんは「日本初の片づけ士」としてのキャリアを積んでいる方で、企業や経営者向けの片付けのコンサルタントを中心に活動なさっています。
ハウツー本というより片付け精神論といったおもむきの強いこちらの本。片づけを習慣化する方法を「マインド編」と「実践編」の2部構成で紹介しています。
今回は前半の「マインド編」から、基本となる「片づけの心構え」や、「片づけられない場合の対処法」をご紹介します。
目次
「片付け」とはものごとを「リセット」すること
「片付け」と「整理整頓」、ほとんど同じようですが、中途半端に終わらせないで二度と散らからないようにするのが正しい片付けで、ただの整理整頓とは違う。
これがこの本の最初に書いてあることです。
小松さんは「かたをつける片付け」をしないと結局は何も変わらない、といいます。
「とどめを刺さない片付け」では意味がないのです。
~中略~
「とどめを刺す」とは、なにごともおろそかにせず、きっちり終わらせる、という意味で使います。
とどめを刺すとは極端な例えですが、片づけをやり切った状態を表す言葉としてはよくわかりますね。「整えるだけ」ではすぐにもとの状態に戻ってしまうというのはわたしも日々経験しています。
片付け本を読むと、片づけの効果は思考がクリアになるとか、人生が好転するなどいろいろ言われています。よく実例や体験談も載ってますね。
実は、わたしはまだそこまでの効果は感じたことがありません。家はそこそこ整えられてもそんなに大げさな効果はあるわけない、とすら思っていました。
目に見える効果を感じられないのは、まだわたしの片付けが「とどめを刺す」まで至っていないのが原因かもしれませんね。
片付け上手はまわりから愛される!
片付けをするのは自分のためばかりでなく、まわりにも貢献できるのでまわりからも愛されます。
では、なぜ片付け上手は愛されるのでしょうか?
相手の時間を浪費しない
例えば、ファーストフードのドライブスルー。待ち時間が短いので、買いに来た人に【時短】というメリットがあります。
待ち時間の長かった病院でも、時間になると携帯メールで呼び出してくれるところがあります。ずっと待合室で待つ必要がなくなって、空いた時間に食事が出来たりと時間を有効に使えます。
このように、相手の時間を節約することは、相手への貢献になります。
日常生活でも職場でも、片付いた環境であれば、物事にスムーズに対応ができます。そうして時間のムダな浪費をなくすとまわりに貢献できる人になりますね!
思いやりが生まれる
片付けというのは、あとで使う人のことを考えることでもあります。
例えば使い終わった道具がもとの場所に戻してなかったら?次に使う人は道具を探すことから始めなければなりません。
飲み物を飲んだ後のコップがシンクに置きっぱなしになっていたら?次にシンクを使う人が洗い物から始めなくてはなりません。
後に使う人のことを考えられる人は、相手を思いやることの出来る人ですね。
「つねに片付いている人」と「片付けから始める人」がいる
スポンサーリンク
「つねに片付いている人」と「何をするにも片付けから始める人」では、人生に大きな差が付きます。
「仕事をしよう!」「勉強しよう!」「家事をしよう!」とやる気になって、スッと作業に取り掛かれる人は、人生がスムーズです。
一方、机や部屋が片付いていない人は、まず片付けから始めるので、時間がムダになります。
つねに片付いている人は、他の人よりもスタートラインが何歩も前にあります。
わたしも片付けから始めることが多いのですが、きっといままで見えない損をしてきていることでしょう。
片付けから始めることのもう一つの悪いところは、片づけに「やる気」が使われてしまうことです。
毎日の積み重ねが気づけば大きな違いになっていきます。
片づけに仕事や家事、勉強の「やる気」を使ってしまうのはもったいないですね!
片付けをおろそかする理由と対処法
片付けられない、片づけない、そんな人にとってもれっきとした理由があります。
その理由は、「片づける時間がない」、「片付けの優先順位が低い」、「片付けに苦手意識を持っている」、「片付けのメリットを理解していない」などなど。
それぞれの対処法について本書に沿ってご紹介します。
片づける時間がない
これはみんな口にすることですね。時間がない、本当にそう思います。
でも、小松さんによると、片づけは短くて1分、長くても、15分から30分くらいの短い時間で行なうのが基本になります。
時間がないと考えるのは、最初から一気に片づけようとしているから。
でも試験勉強の一夜漬けが忘れるのも早いように、一気に片づけたものは、残念ながら散らかるのも早いのです。日々の勉強で知識を積み上げるように、片づけも毎日すこしずつ取り組んでいくこと。
毎日たった1分でもいいので「片付けの習慣」を持つ方が、確実に目標を達成することができます。
片付けの優先順位が低い
こういう人は一日の予定に片付けが入っていない状態です。
片付けは朝やる、寝る前にやる、人それぞれにやりやすい時間があると思います。気持ち良くできる時間帯を見つけて、最優先にできるよう心掛けることが大切になります。
あわせて片付けのメリットも理解すると、おのずと片付けの優先順位も上がってきます。
片付けに苦手意識を持っている
苦手意識を持っている人は、実は苦手をいうより片付けの方法をあまり知らないことが多いそうです。
簡単なことでも、あまり経験のないもの、成功体験のないものはおのずと苦手なものとして認識されます。
家族や他の誰かに片づけて欲しい場合などもありますが、具体的なやり方を伝えるのも大切なことですね。
片付けのメリットを理解していない
片付けのメリットを半信半疑だったわたしですが、この本を読んで沢山のプラスの影響を再確認しました。
片付けは、人生を変えるためのいちばん身近でシンプルな方法、片づけないと「モノ」「スペース」「ヒト」が死んでしまうなど、この本でも片づけのメリットが紹介されています。
片づけのメリットについてはこちらの記事にまとめました。メリットを理解すれば、片づけずにはいられない心境になります!
屋を片付けると自分が変わる!「やる気を出す」片付けのメリットとは?
おわりに
「たった一分で人生が変わる片付けの習慣」から、片づけの心構えや、片づけられない場合の対処法をお伝えしました。
わたしの場合、仕事部屋の中に毎回整理しても片付かない一角がありました。片づけたつもりでもすぐに他のものが置かれたりして、なんとなくスッキリしません。
なぜ整理しているのに毎回散らかってしまうのか?
この本を読んで、「片付け」のつもりがただ整えているだけだったということ、片づけのゴールをはっきりと意識していなかったことに気がつきました。
意識してみると物の見え方も違ってきますね。
片付けの実践方法についてはこちらの記事をご覧ください 😀
片付けを簡単にする4ステップとは?「片づけ士」に学ぶ片付けのコツ
著者:小松 易 出版社: 中経出版
Kindle版もあります。
スポンサーリンク