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秋になって涼しくなった途端に感じる空気の乾燥。
空気の乾燥する秋から冬にかけては乾燥肌に人にはつらい季節です。
わたしも体調が悪いと肌が粉をふくほどの極度の乾燥肌なので、部屋の湿度には敏感に反応してしまいます。加湿器との付き合いも長く、一時は窓ガラスが結露して外が見えないほど加湿していたことも(!)
でも、加湿器は正しい知識で使用しないと効果が上がらないばかりか、重大な危険があると聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
加湿器に潜む危険とは・・・?
健康を守るための加湿器の選び方
加湿器の危険とは
加湿器の使用に伴う危険、それはズバリ 「加湿器病」 と呼ばれる症状です。正式には 「過敏性肺臓炎」 と呼ばれる肺炎で、加湿器の水に発生した雑菌が原因でおこる肺炎です。
呼吸器の病気「過敏性肺臓炎」とは
過敏性肺臓炎(外因性アレルギー性肺胞隔炎)は、肺にある肺胞(小さな空気の袋)や細気管支(細い気道)の内部や周辺に発生する一種の炎症のこと。
加湿器を洗わずに水を足して使ったり、水が残ったまま仕舞っていた加湿器を掃除せずに使ったことにより発症する。
アレルゲンはカビ。エアコンなどでも同様のカビによる過敏性肺炎が発症し、合わせて換気性装置肺と呼ぶこともある。
出典:ドクターズガイド
家庭用加湿器として多く出回っている、水を非加熱で使用する超音波式加湿器などが 「加湿器病」 の原因といわれています。
2007年にも加湿器が肺炎の原因のレジオネラ菌を放出し使っていた人が肺炎で死亡したケースが新潟で報告されており、市場から一時は超音波式加湿器の姿が消えた時期がありました。
でも、何年もしないうちに復活していますね。
現在は国内の大手の家電メーカーは超音波式の加湿器の製造から手を引いているのが現状です。
また、韓国でタンクに発生する雑菌を除去する薬品による死亡事故が相次いだという、ショッキングなニュースが2016年に報道されました。
こちらに詳しく出ています。
ネガティブな情報が多くなりましたが、デザイン性が高くお手頃な製品が多いのも事実。既にお持ちの場合はタンクのこまめな掃除や除菌をして、清潔を保ってお使いください。
安全な抗菌剤についてはお手入れで後述しています。
安全性の高い加湿器
では、身体にとって安全性の高い加湿器にはどのようなものがあるでしょうか。
4つの加湿方法
まず、家庭用加湿器を主な加湿方法で分類したいと思います。
スチーム式加湿器
水を沸騰させて蒸気で加湿するもの。電気ポットと同じ原理です。
〇メリット:水を沸騰させるので雑菌やカビの発生の心配がない。即効性がありすぐに加湿したい場合に有効。
×デメリット:4つのタイプの中で一番電気代がかかる。沸騰したお湯の蒸気で加湿するので蒸気が高温になり危険。電気ポットと同様にタンク内にカルキが溜まり、こまめなメンテナンスが必要。
ハイブリッド式加湿器
気化式とスチーム式の両方の特徴を持つ。ヒーターで温めた温水を超音波振動させて拡散させる方式や、ヒーターを用いて温風を発生させて水を蒸発させる方式があります。
〇メリット:加湿性能が高く、スチーム式より電気代がかからない。
×デメリット:他のタイプと比べて本体が大きい。装置が複雑なため本体価格がかなり高額になる。加熱した水を使う場合でも温度が低いので、水やフィルターに雑菌が発生するのは超音波式と同様。そのため、抗菌機能をうたったものも多い。
気化式加湿器
水をフィルターやスポンジで吸いあげて、ファンで送風して拡散させるもの。洗濯物の部屋干しと同じ原理です。
〇メリット:簡単な構造なので消費電力が小さく、価格が安い。
×デメリット:加湿機能が低い。スポンジやフィルターに雑菌が繁殖してしまう。
超音波式加湿器
水を超音波で振動させて加湿するもの。
〇メリット:消費電力が少なく、吹き出し口が加熱されないので安全。
×デメリット:前述のとおり水やフィルターに発生した雑菌をまき散らすことになります。
おすすめの加湿器
健康のことを考えて加湿しているのに、そのために病気になってしまっては元も子もありません。
雑菌をまき散らす恐れのない加湿器を選ぶことを強くおすすめします!
いまのところ雑菌の心配のないのはスチーム式のみとなります。ただし、湯沸かし器と一緒で蒸気の吹き出し口はかなり高温になります。
小さいお子さんなどが触れることのないように置き場所など充分にご検討ください。
スチーム式は電力の消費が大きいですが、水も沢山必要になります。
こまめに水を入れなくて済む、ある程度大きいものが使いやすいと思います。
おしゃれ家電ブランド、±0のスチーム式加湿器
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魔法瓶の象印製のスチーム式加湿器
本体がステンレスで見た目はほぼ湯沸かしですが、その分耐久性が高そうです。こちらの加湿器はチャイルドロックがついています。
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バクテリアを除菌してくれる超音波式加湿器
超音波式ながら雑菌を除去することにこだわった加湿器がダイソンから発売されています。
価格は高めですが安全性とメンテナンス性の高い製品です。
ダイソン リモコン付超音波式加湿器「dyson hygienic mist」(〜8畳) MF01WS (ホワイト/シルバー)(送料無料)
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3分間でバクテリアを99.9%除菌してくれます。そのため超音波式の欠点をしっかりと解決してくれています。
もちろん自動運転による正確な温度湿度管理や、部屋中の均一な加湿が可能となっています。
加湿器の使い方のポイント
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適正な湿度とは
お部屋の空気の乾燥はお肌の乾燥にもつながるので加湿は有効です。
湿度が上がるとお肌だけでなく気道粘膜も潤い、防御機能が高まります。
乾燥の季節に心配なのが風邪やインフルエンザの流行。
一般的にインフルエンザウィルスは湿度50%以上にすると激減するといわれています。
そういった感染症を防ぐという意味でも適度な湿度が必要で、具体的には40%以上に保つことが重要となります。
逆に湿度の上げすぎにも問題があります。
家の中の湿度が上がりすぎると、ダニやカビが繁殖しやすくなってしまいます。
ヒョウダニやイエダニなど室内に生息するタイプのダニは室温20~30℃、湿度60~90%付近で増えます。
カビは湿度80%以上で良く繁殖します。
梅雨時や夏場の高温多湿になる時期はもちろんのことですが、以前は発生しづらかった冬場のダニ・カビも増えてきています。
原因は、密閉された部屋の中で室温を上げるので結露により湿度が上がりやすくなっていることです。
出典:住まいの処方箋 ダニがアレルギーの原因?ダニ・カビ発生の原因と対処法
体感的にも湿度が上がりすぎると酸素不足になり、息苦しさを感じてきます。
以上から、快適で、健康を保つためには湿度は40~60%の間に調整する必要があることがわかります。
部屋の空気が乾燥してきたな、と感じた時から加湿をしても、湿度が上がるのには時間がかかります。また、逆に気が付いたら加湿しすぎていて窓や押し入れの壁に結露が、なんてことにも。
湿度は部屋の温度によっても変動するのでなかなか感覚では捉えきれないところもあります。
居間や寝室などには温湿度計を置いて、その部屋の湿度を目で確かめることもポイントです。
お手入れ
しつこいようですが、超音波式やハイブリッド式の水タンク、フィルターはこまめに洗ってください!
それにプラスして、雑菌の除去に安全な抗菌剤を入れると安心です。
こちらの除菌剤は食品添加物から造られていて、赤ちゃんやペットにも安心です。
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まとめ
健康を守るという視点からの加湿器の選び方、使い方についてご紹介しました。
乾燥によるダメージもありますが、どちらかと言えば加湿しすぎや誤った使い方の害の方が大きいように感じます。
加湿器を選ぶときには、加湿の種類によるメリット、デメリットを知ったうえで、どんな加湿器にするかご検討くださいね。
赤ちゃんや高齢者のいる家庭では加湿器の使い方に注意が必要です。こちらの記事もご覧ください。
赤ちゃんのための加湿器の正しい使い方!置き場所や湿度の目安は?
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